UP20051204
鋼鉄の都市 ――6 世界を動かす力
ララクセルズと別れた後、シイナはその足で研究所までやってきた。 金網や高い塀に囲まれたその施設は、敷地内までは何とか潜り込むことが出来たが、施設内まで侵入するのはさすがに難しい。入り口には識別用のセキュリティシステムがあって、出入りを許されているそれぞれが持つ文字列を打ち込まなければ入り口の扉が開かないようになっている。しかしまあ、言ってしまえばそれだけだ。陰から見る限り、それさえクリアできればそれ以上の強固なシステムはないように見えるから、そこを通り抜けられれば。もちろん、内部に関する保障はまったくないが。 しかし、お粗末とさえ言えるそのセキュリティだが、何しろ関係者に与えられている認証用の文字列が、かなり長い。一定の時間内にそれを間違いなく打ち込まなければならないシステムのようだし、それぞれが違う認証文字列を与えられているのだから、それを盗用するのは無理だろう。 だとしたら、誰かがその認証を行った後に、一緒に入るしかない。 そうと決まれば早速実行、だ。 物陰に隠れていたシイナだが、研究所の職員であるらしい人物が認証されて扉が開いたときにそこから飛び出し、大胆にもその人間の真後ろについてそのまま侵入した。 「うん?」 職員が、シイナの気配に気付いて振り返った。が、そのまま首を傾げつつ、廊下を歩いてすぐそばにある小さな扉の奥へと消えていった。 「セーフ」 誰もいないように見える廊下の空間から、手品のようにシイナは突然姿を現した。 職員から見て、シイナの姿はまったく見えていなかったはずだ。こんな時のために、姿を消すことの出来るマジックアイテムを持っていて良かった。 いくら聖職者であっても、シイナ自身がそんな便利な能力を有しているわけではない。モンスター討伐を生業とする人間が多いルーンミッドガッツでは、モンスターが持っている能力を様々なアイテムに封じ込め、それを持つ人間が同様の能力を発揮できるように開発されたマジックアイテムが数多く流通しているのだ。 シイナが持っていたのはそのうちのひとつで、これを身に付けていれば一定時間姿を消すことができるというアクセサリーだ。ただし姿を消している間は移動することが出来ないので、探索するには姿を現さなければならない。何にせよ注意は必要だ。 見たところ、侵入するにはセキュリティを通過する必要があるが、内部はほとんどスルー状態らしい。その程度の研究しかしていないのか、そこまでの財力がこの研究所にはないのか、そこまでは判断できないが。 研究所に出入りする職員が少ないおかげで、シイナが研究所内を探索するのはそう危険なことはなかった。人の気配がするたびにいちいち姿を消す必要はあったから時間だけはかかったが、研究所自体がさほど広い施設ではない。明らかに他と違う大きなドアが最奥にあることも、容易に発見できた。 「何かあるとすれば、ここかな」 シイナはそのドアの前で根気良く待った。 ややあって、シュン、と音を立てて、自動で開かれるドアが動いた。 ドアを開いたのが部屋の中から出てきた職員だったから、そこから侵入することは出来なかったが。姿を隠したまま、出てきた職員の背後――部屋の中央あたりに設置されたカプセルのようなものを確認して、シイナは目を見開いた。 職員でも手を触れられないようにバリケードで囲まれたカプセル。その中に安置されていたものは妖しく輝いていて、それは何かの鉱石のようにも見えた。 「あれは……」 あれが、例の鉱石なのだろうか。 もしあれがシドクスたちの言っていた謎の鉱石なのだとしたら、シイナはその鉱石に見覚えがあった。 あれは。どこかで。いつだった? あれは、あれは――。 ユミルの心臓――じゃないか! シイナの記憶にあったその物体は、昔シュバルツバルドの首都ジュノーのキャッスルの最奥で見たものだ。 何故あれがここに。 ユミルの心臓と呼ばれるものが正確には何なのか、シイナは知識として情報を持っていない。だがあの神秘的な物体はジュノーでも厳重に管理されている重要なものだ。 空中浮遊都市ジュノー。あの巨大な都市を空中で支えている動力源が、あのユミルの心臓なのだ。その程度の事ならば、ルーンミッドガッツの人間でも大半が知っている。 国を挙げて厳重に管理されているはずのユミルの心臓が、何故こんな小さな研究所に運び込まれているのだ。見たところ、ここにあるユミルの心臓はジュノーにあるそれと比べれば欠片ほどにしかならない大きさであるように思えるが、それを持ち込んで、一体何の研究をしているというのか。国はそれを知っているのか? 使い方によっては、どんな効果を生み出すかわからない神秘の物体。 多分、間違いない。 シドクスたちの言っていた謎の鉱石とは、あのユミルの心臓の欠片のことだ。 シドクスたちが坑道で発見したのがユミルの心臓の欠片で。それが契約会社からあの”彼ら”と呼ばれる連中に渡ったのだとしたら。それが彼らに渡ったことによってシドクスたちの命が狙われたのだとしたら。 一体”彼ら”は、ユミルの心臓を使って何をしようとしている? 「シドクスさんになら、何かわかるかな……」 何にせよ、早くこの事をシドクスにも知らせなければ。彼自身は鉱石の正体を知らなかったが、それがわかれば導き出せる答えを持っているかもしれない。 ここでこうしていてもこれ以上の事を調べ上げることは出来ないと判断して、シイナは研究室を後にした。誰にも見つからないうちに建物から脱出して、急いでホテルに戻らなければ。 研究所から出る職員を待って、シイナは入ってきたときと同様に首尾よく研究所から脱出した。その足でホテルに向かって駆け出す。もう外は夕闇に沈みかけていた。 早く。シドクスにこの事を。 やっとホテルの外観が見えてきたところで、ホテルから飛び出してきた人物に仰天してシイナは足を止めた。 「――シイナ様!」 ホテルのフロント係だ。何故彼がホテルから飛び出してくるのだ。 「シイナ様、丁度良いところに……!!」 「どうしました?」 駆け寄ってくる従業員に両腕を掴まれ、その尋常でない態度にシイナは一瞬の胸騒ぎを覚えた。 「ホテルに……っ、何者かが侵入いたしまして、し、シノータス様が……ッ!」 「……え?」 「とにかくシイナ様を呼んでいらっしゃいます! し、至急シノータス様に」 「……ッ!!」 何があった。 いや、何があったか、シイナにはもうわかりかけていた。 急いでシドクスの許に向かわなければ。 シイナは慌てふためく従業員に頷いて、ホテルの二階へと全速力で駆け上がった。 「シドクスさん!!」 半開きになったままのドアから駆け込んだ部屋の中には、シイナを探しに出たフロント係に任されたらしいほかの従業員がシドクスについていたが、どうにも出来なくて逡巡しているようだった。 部屋の床にはこの地特有の赤土を踏みしだいたような大量の足跡。 開け放たれた窓。 そしてベッドに横たわるシドクス。 そのシーツには、赤黒い染みが大きく広がっていた。 大量の、血。 「シドクスさん……!!」 オロオロする従業員を手で制して、シイナはシドクスの身体を抱き起こした。シドクスにしか聞こえないように小さな声で、彼の名を呼ぶ。 「しっかり! 何があったんですか!」 「シイナ君……」 大量の血は見間違いようもなくシドクスのものであったが、かろうじて彼の意識はあるようだ。 「誰が、こんな事を!」 シイナは治癒の魔法を試みるが、それではもう間に合わない。 「……いいんだ、シイナ君。どうせ、私は半分死んでいたようなものだ……」 「シドクスさん……!」 治癒できない。 何よりシイナたちの持っている治癒能力は、生きようとする強固な意志と、生存するだけの身体能力がなければ効力を発しない。それが出来るようなら、皆とっくに不老不死にでもなっている。魔法も医療も、生きる気のない人間と、決められた寿命の前では本当に無力なのだ。 「シイナ君、鉱石の事は、わかったかい……?」 途切れる呼吸の下で、シドクスはそのことだけが気がかりとでもいうように、シイナを見上げた。 「……あの鉱石は、ユミルの心臓の欠片でした」 治癒魔法を諦めたシイナは、静かにそれを告げた。 「ユミルの心臓……そうか、そうだな……」 シドクスは、クク、と小さく笑う。 「世界の力を思うままに……そうだ……私たちは、そんな発見を……してしまった」 楽しいのか哀しいのかわからないような、そんな笑い声をたてるシドクスを、シイナはまっすぐ見つめて訴えかけた。 「シドクスさん、しっかり! 一体誰がこんな事を! ”彼ら”って! それは一体誰なんですか! 何をしようとして、彼らはこんな事を!!」 「彼ら、は……ッ」 ゴホ、と、シドクスは言いかけた口から大量の血を吐いた。 「シドクスさん!!」 溢れたその血は、シドクスを支えるシイナの手も衣服も赤黒く染め上げた。 「嬉しかったなあ……あれを発見したとき……皆で喜び合った……。またすぐに逢える……私も、そしてもうすぐ年老いたビンデハイムも……また……」 「何を言ってるんですか!」 「いいんだ……私はもう、いい……もう逃げることもなく……」 「シドクスさん!!」 眉間に皺を寄せるシイナに、シドクスは笑いかけた。血で汚れたシイナの手を、弱々しい力で握りしめる。 「シイナ君、ありがとうな……」 「礼なんかいりません! シドクスさん!!」 表情を歪めるシイナとは対照的に、シドクスは安らかとも言える静かな表情で、ゆったりと目蓋を閉じた。微笑むその顔にシイナはブルブルと首を振るが、もうシドクスは何も見ようとしていないのだろう。 「アーク……元気、で……幸せに……」 「……ッ!!」 パタリと、皺の刻まれた手が静かに落ちた。 「……シドクスさん……!!」 幸せそうな表情のまま、シドクスは静かに動きを止めた。 安らかな顔で、思いで、きっと最後の一瞬は苦しみも伴わずに。 だがどうして、こんな事に。 「申し訳ありません、シイナ様……」 ドアの外から見守っていたらしいフロント係が、深く頭を下げた。 「私どもの不手際で、強盗の侵入を許してしまい、このような事態に……なんとお詫び申し上げてよいか……」 うなだれる彼に、シイナはただ、首を振った。 賊に侵入されたこと、もともとホテルの不手際で同室になってしまった見ず知らずの老人を看取ることになってしまったこと。様々な事について謝罪してもしきれない思いなのだろうが、これは単なる強盗の仕業ではない。 運命が引き起こした、必然の事件だ。 「……あなた方の責任ではありません」 強大な組織が、きっと裏に控えている。それから回避するのは、何も知らない一般のホテルでは無理な話だ。むしろ巻き込まれたのはそちらの方であろう。 シイナはふらりと立ち上がった。 「あっ、シイナ様……!」 呼び止めるフロント係の言葉にも振り返らず、そのままゆるゆると入り口を抜け、階下へと向かう。そのうち警官隊も到着するだろうし、調査が始まればシイナも立ち会うべきなのかもしれないが、今のシイナはそんな事にまで気を回している余裕がなかった。 ふらつく足取りで、シイナはホテルの外へと向かう。 どこへ向かうという目的はなかったが、とにかくそこから離れたかった。 シドクスは、きっと彼らが何者なのかを知っていた。もう少し時間があれば、鉱石の正体が明らかになったところでその話も聞けたのかもしれないが。 シドクスは、死んでしまった。 何もかもが、謎なまま。 ホテルの脇にある広場に出たところで、小さな植え込みに腰掛ける人物と目が合った。ホテルから出てきたシイナに彼が視線を移した結果なのだが、彼はシイナのいでたちに目を見張ったようだ。 鍛冶屋のような格好をした、がっちりとした体格の、屈強そうな男。しかしその腰にはなぜか調理用のフライパンがぶら下がっている。シイナがあてもなく歩く方向にその男がいたから、自然にシイナは男に近づいて行く事になった。 「あんた、その格好どうしたのぉ?」 体格と性別に似合わない、不思議な言葉遣い。 「どうせモンスター討伐に明け暮れる観光客なんでしょ。そんなにべったりと血痕をつけて外をフラつくモンじゃないわよ」 シイナの手や衣服には、シドクスの血がついたままになっていた。 ああこれはまずかったかなとぼんやりと考えて、シイナはその男を見つめる。なぜかフライパンを携えた、若く豪快そうなブラックスミス。 『ホテルに逃げ込む間際、広場で旅人に料理について熱弁を振るう彼を見たよ』 ふいに、シドクスの言葉を思い出した。 「……アーク?」 シイナの呟いた名前に、その若者は意外そうに目を見開いた。 「あら、なんで私の名前知ってるの? 意外と私も有名になったのかしら。そうよ。私が世界一の料理研究家、アーク・クラインよ」 アーク・クライン。 彼が。 この男が、シドクスの言っていたアーク。 シイナは回らない頭のまま、ゆらりと血に濡れた手を伸ばした。その手で、アークの手を取る。シドクスの血を纏ったシイナの手。だから当然、アークの手もその血に汚れて紅く染まる。 これは、シドクスの血。 ――あなたが情を傾けたシドクスが、最後に流した血だ。 口にしてはいけない言葉を、シイナはただ心の中で呟き続けた。 シイナのその行動をどう取ったのか、アークは静かにその顔を覗き込んだ。 「何をそんなに辛そうな顔をしているの? 坊やには似合わないわよ。観光客のあなたには、ここの空気が悪いのがお気に召さないかしらね。ここは暮らすにはあまりいい場所じゃないから」 普通の人間なら怒るか逃げ出すかしそうな意味不明のシイナの行動を受けても、アークは笑顔を絶やさない。不思議な男だ。 「じゃあ、何故あなたはここで暮らしているんですか?」 もちろんシイナにそんなつもりはないが、一見皮肉とも取れるようなその言葉を聞いてもアークは機嫌を損ねたような様子もなくただ呟いた。 「……思い出のある地だからね……。待ってる人が、いるのよ」 シイナは目を見開く。 待っている人。 シイナの胸を、その言葉が突き刺した。 「――シイナ!!」 後方から名前を呼ばれて、シイナはビクリと振り返った。 ララクセルズ。 血相を変えた彼が、駆け寄ってきていた。 「ホテルの騒ぎ、見たぞ! なんだよあれは。何があった!?」 そこまで言ってから、ララクセルズは今気付いたようにアークを見咎めた。 「つうかアーク! お前ここでシイナに何してたんだよ!」 シイナの方から握った手を、どう勘違いしたのか乱暴に振り解くと、ララクセルズはアークを睨みつける。 「あら、あんたの知り合いだったの? 失礼ね、私は何もしてないわよ」 「どうだか! いつも観光客捕まえちゃあ、くだらない料理の説教してるくせに」 「くだらないとは何よ!!」 旧知の仲らしい二人のやり取りにも割り込めないまま、シイナは呆然とその光景を眺めた。ふいに、強い思いが湧き上がる。 自分がここにいては、だめだ。 シイナの身体が血にまみれているのを見て、ララクセルズはアークからシイナへと向き直った。尋常でないシイナの様子に目を細める。 「シイナ、ホテルで一体何があった?」 当然の質問。 ホテルでの騒ぎとシイナの格好を見れば、異変が起きたことは容易に理解できるだろう。けれどシイナは、その質問に、真一文字に口を結ぶことしか出来ない。 「――君には関係ない」 小さなシイナの声に、ララクセルズは目を見張った。 「何?」 「君には関係ないと言ったんだ」 広場でずっと、いつまた現れるかもわからないシドクスを待ち続けたアーク。そのアークを、シドクスは護り通した。例え二度と会うことが出来なくても、それでもそれが彼を護る事になるならと、シドクスはそれをやり遂げたのだ。 自分は、何をやった? 何もしていない。 アークを護り通したシドクスを、シイナは護ることが出来なかった。何も出来なかった。年老いた彼を庇護することも、すべての謎を解くことも。 そして今の自分は、関わる者を巻き込むかもしれない爆弾を抱えている。 「シイナ?」 伸ばされた手を、シイナは乱暴に振り払った。 「大したことじゃない。放っておいてくれ」 誰も寄せ付けようとしないようなシイナの態度に、表情を硬くしたララクセルズはズイと詰め寄った。 「やっぱりアンタ、研究所に行ったじゃないか」 ギクリと動きを止めたシイナに、ララクセルズはさらに言い募る。 「オレと別れた後、研究所に向かうの見てたぞ。オレが気にしてること、気付いてなかったかもしれないけどな」 「……ッ!」 気付いていなかったわけではないが、そこまで行動に移されるとは思っていなかった。気のいい奴だとは思ったが、まさかここまでおせっかいだったとは。 「甘く見るなよ! 隠し事して全部ひとりで抱え込んでるみたいだったからさ。シイナが最初に行ったはずのアインベフにもさっき行ってきたよ! シイナが聞いた話も、全部聞いてきたぞ!!」 「――!!」 全部、知った。 だとしたら、これ以上はまずい。ここには誰よりもシドクスの事を知らせたくないアークがいる。そしてこれ以上の事を彼らが知れば、命の保障だってできなくなる。 シイナには、これ以上誰かを犠牲にしないだけの力なんてないのだ。 「もうオレに構うな!!」 寄るなと言わんばかりに腕を振るうシイナに、ララクセルズは一瞬気圧されたように動きを止めたが、そのままシイナを睨みつけた。そのまっすぐな瞳に、シイナは拒絶の眼差しを叩きつける。 「隠し事をするのは、そうするだけの理由があるからだ! 何の関係もないくせに、これ以上首を突っ込んで余計な事をするな。迷惑だ!!」 「――シイナ!」 「近づくな!」 もう無理だ。 これ以上傍にいれば、シイナが嵌まっていったように、ララクセルズをも渦中に引き込んでしまうことになる。それを避けたくても、きっと状況はそれを許してくれない。そしていずれはアークも。それではシドクスが一生を掛けて彼を護り通したことが全て水の泡になってしまう。 けれど今ここを逃げ出そうとしても、ララクセルズに阻まれてしまうだろう。 シイナはその場で短い詠唱を始めた。 地上に渦を巻く、ワープポータルの白い光。 それに乗ればあらかじめ繋いでおいた場所へと瞬時に移動できる空間移動の場を、シイナはその場に作り上げた。 とにかくこの場所から離れたい。出来れば、誰もいない場所に。 「クソッ……逃げるなシイナ!」 しかしララクセルズがシイナがそれに乗ることを阻むように立ちふさがった。しかしその身体が、ワープポータルの渦に触れる。 「バカ、そこは……」 「うわ……!?」 彼が一瞬にして掻き消えた。 「ララクセルズ!!」 彼はポータルに乗って空間移動してしまった。しかし、その移動先がまずすぎる。 「このバカ……ッ!!」 ララクセルズの後を追って、シイナも急いでポータルの渦の中に入った。 <<<BACK NEXT >>> |